自由形式 Web プロジェクトのデバッグターゲットの作成
関連項目
では、デバッガでプロジェクトを実行するには、独自の Ant ターゲットを設定する必要があります。ただし、IDE を使用して、デバッグターゲットを生成できます。この場合は、IDE がデバッグターゲットを「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングします。独自のデバッグターゲットがある場合は、これを「プロジェクトをデバッグ」コマンドに手動でマッピングする必要があります。
デバッグターゲットを生成する
「実行」>「主プロジェクトをデバッグ」(F5) を選択します。ターゲットが「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングされていない場合は、IDE 固有のデバッグターゲットを nbproject/ide-targets.xml に生成するプロンプトが表示されます。
「生成」をクリックします。IDE が以下を行います。
debug-nb というターゲットを生成。 ターゲットと、そのターゲットがサポートする別のターゲット (debug-display-browser ターゲットなど) が新しい nbproject/ide-targets.xml ファイルに生成されます。これらのターゲットは、以下を行います。
IDE 内で Ant が実行中かどうかを確認します (if="netbeans.home" )。
nbjpdaconnect タスクでデバッガを開始します。
指定したホスト (jpda.host ) とポート番号 (jpda.address ) で、デバッグするアプリケーションにデバッガを接続します。
client.url プロパティーで指定された URL で IDE の Web ブラウザを開きます。
デバッグプロパティーを生成し、定義。 プロパティーは、新しい nbproject/debug.properties ファイルで定義されます。プロパティーは、以下を定義します。
デバッグ対象のソース。
デバッグ対象のアプリケーションが配備されるサーバー。
使用するポート番号とアドレス。
クライアント URL。
debug-nb ターゲットを「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピング。
「ファイル」ウィンドウで nbproject/debug.properties ファイルを表示し、必要に応じてデバッグプロパティーを編集します。
前の項目で説明したように、IDE を使用してデバッグターゲットを生成する場合は、ターゲットが自動的に「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングされます。ただし、IDE が生成した以外のデバッグターゲットを使用する場合は、手動で「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングする必要があります。
デバッグターゲットを「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングする
「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトノードを右クリックし、コンテキストメニューから「プロパティー」を選択します。
「プロジェクトプロパティー」ダイアログの左区画で、「構築と実行」をクリックします。
「追加」をクリックし、デバッグターゲットを選択してラベルを入力します (「プロジェクトをデバッグ」など)。
ターゲットに対するデバッグ操作を個別の Ant スクリプトにマッピングする場合は、プロジェクトの project.xml ファイルを開いて <ide-actions> の部分に次の内容を追加します。
<action name="debug">
<script>path_to_Ant_script </script>
<target>name_of_target </target>
</action>
「プロジェクト」ノードのコンテキストメニューにコマンドを追加する場合は、<context-menu> に次の内容を追加してください。
<ide-action name="debug"/>
自由形式 Web プロジェクトでデバッグターゲットを使用する
ソースファイルにブレークポイント を設定します。
「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトノードを右クリックし、「プロパティー」を選択して「プロジェクトプロパティー」ダイアログで「Java ソース」をクリックします。デバッグするすべてのソースファイルが「ソースパッケージフォルダ」リストに表示されていることを確認します。
「実行時」ウィンドウで、「サーバー」ノードを展開してサーバーインスタンスを右クリックし、「サーバーを起動 / 停止」を選択します。
「サーバーを起動 (デバッグ)」をクリックします。
外部の Tomcat サーバーをデバッグモードで開始する場合は、catalina jpda start を使用します。
前の項目で説明したように、デバッグターゲットがあり、「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングされていることを確認します。
「実行」>「主プロジェクトをデバッグ」(F5) を選択します。
自由形式プロジェクトの構成については、次の場所に説明があります。
関連項目
自由形式プロジェクトの概要
Web アプリケーションのデバッグとテストの概要
自由形式 Java プロジェクトのデバッグターゲットの記述
著作権と商標について