JBoss Application Server での接続プールの設定

関連項目

JDBC 接続プールは、Web サーバーやアプリケーションサーバーが特定のデータベースに対して保持している再利用可能な接続の集まりです。データベースへの接続を要求するアプリケーションは、この接続プールから接続を取得します。アプリケーションが接続を閉じると、この接続はプールに返されます。接続プールで使用されるプロパティーは、データベースのベンダーによって異なります。一般的に使用されるプロパティーは、データベース名としての URL、ユーザー名、およびパスワードです。

JBoss JBoss Application Server 上にデータベース接続プールを作成する際には、最初に JDBC リソース (データソースともいう) を作成します。JDBC リソースからは、アプリケーションに対してデータベースへの接続が提供されます。一般的には、ドメインに配備されている 1 つのアプリケーションからアクセスされるデータベース 1 台につき、JDBC リソースが 1 つ必要となります。1 台のデータベースに対して複数の JDBC リソースを指定することもできます。JDBC リソースは、JBoss のインストールディレクトリにある、使用するデータベースサーバー専用のファイルに手動で作成することができます。

JBoss Application Server にデータソースを設定する

  1. 「お気に入り」ウィンドウを開きます (Ctrl-3)。
  2. ウィンドウ内を右クリックし、「お気に入りに追加」を選択して、JBoss インストールディレクトリの docs/examples/jca フォルダに移動します。
  3. 使用する -ds.xml を選択します。たとえば、PointBase がデータベースサーバーである場合は、pointbase-ds.xml を選択します。

    「お気に入り」ウィンドウに新しいノードが表示されます。

  4. 「お気に入り」ウィンドウで新しいノードをダブルクリックします。ソースエディタにファイルが表示されます。
  5. データソースを定義します。たとえば PointBase であれば、データソースは次のようになります。
    <datasources>
       <local-tx-datasource>
          <jndi-name>jdbc/poolDB</jndi-name>
          <use-java-context>false</use-java-context>
          <connection-url>jdbc:pointbase://localhost:9092/sample</connection-url>
          <driver-class>com.pointbase.jdbc.jdbcUniversalDriver</driver-class>
          <user-name>pbpublic</user-name>
          <password>pbpublic</password>
          <metadata><type-mapping>PointBase</type-mapping></metadata>
      </local-tx-datasource>
    </datasources>
  6. ファイルを JBoss 配備ディレクトリにコピーします。たとえばドメインが default の場合は、server/default/deploy にファイルをコピーします。

Web アプリケーションからデータソースを参照する

  1. WEB-INF/jboss-web.xml ファイルにリソース参照を追加します。たとえば上記のデータソースであれば、リソース参照は次のようになります。
    <resource-ref>
      <res-ref-name>jdbc/poolDB</res-ref-name>
      <jndi-name>jdbc/poolDB</jndi-name>
    </resource-ref>
  2. WEB-INF/web.xml ファイルにリソース参照を追加します。たとえば上記のデータソースであれば、リソース参照は次のようになります。
    <resource-ref>
      <res-ref-name>jdbc/poolDB</res-ref-name>
      <res-type>javax.sql.DataSource</res-type>
      <res-auth>Container</res-auth>
      <res-sharing-scope>Shareable</res-sharing-scope>
    </resource-ref>

JBoss Application Server 上のデータソースを使用する準備をする

  1. JBoss Application Server 4.0.3 を登録します。
  2. server.xml ファイルに JBoss ポート番号を設定します。デフォルトでは、ポート番号は 8080 です。 default ドメインを使用する場合、server.xml ファイルは次の場所にあります。
    \server\default\deploy\jbossweb-tomcat55.sar\server.xml
  3. Web アプリケーションを作成し、ターゲットサーバー として JBoss Application Server 4.0.3 を選択します。
  4. たとえば JSP ページ内のデータソースにアクセスします。
関連項目
JBoss Application Server に関する作業の手順
JBoss Application Server 関連の手順早見表

著作権と商標について