JDBC 接続プールは、Web サーバーやアプリケーションサーバーが特定のデータベースに対して保持している再利用可能な接続の集まりです。データベースへの接続を要求するアプリケーションは、この接続プールから接続を取得します。アプリケーションが接続を閉じると、この接続はプールに返されます。接続プールで使用されるプロパティーは、データベースのベンダーによって異なります。一般的に使用されるプロパティーは、データベース名としての URL、ユーザー名、およびパスワードです。
Tomcat のデータベース接続プール機能の詳細については、次を参照してください。
Tomcat データベース接続プールを作成する際には、最初に JDBC リソース (データソースとも呼ぶ) を作成します。JDBC リソースからは、アプリケーションに対してデータベースへの接続が提供されます。一般的には、ドメインに配備されている 1 つのアプリケーションからアクセスされるデータベース 1 台につき、JDBC リソースが 1 つ必要となります。1 台のデータベースに対して複数の JDBC リソースを指定することもできます。JDBC リソースは、手動または Tomcat の管理ツールを使用して server.xml ファイルに記述します。Tomcat Web サーバー管理ツールを使用して JDBC リソースを追加する
server.xml ファイルに手動で JDBC リソースを追加する
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server.xml ファイルを手動で編集する場合は、自分自身の責任において行なってください。IDE は、損傷した server.xml ファイルを修復できません。手動で編集する場合は、事前に server.xml 作業ファイルのバックアップを作成しておくことを強く推奨します。 |
Web アプリケーションから JDBC リソースを参照させる
<resource-ref> <description>Tomcat DBCP</description> <res-ref-name>jdbc/poolDB</res-ref-name> <res-type>javax.sql.DataSource</res-type> <res-auth>Container</res-auth> </resource-ref>
注: context.xml ファイルはダブルクリックしないでください。ダブルクリックすると、ソースエディタではなく、コンテキストエディタで context.xml ファイルが開きます。コンテキストエディタではリソースリンクの追加ができません。また、ソースエディタとコンテキストエディタの両方で同時に context.xml ファイルを開くことはできないため、コンテキストエディタで context.xml ファイルを開いている間は、コンテキストメニューの「編集」は使用できません。<ResourceLink name="jdbc/poolDB" type="javax.sql.DataSource" global="jdbc/poolDB"/>
Web アプリケーションが持つ META-INF/context.xml ファイルを開くと次のようになっています。
<Context path="/Employees"> <ResourceLink name="jdbc/poolDB" type="javax.sql.DataSource" global="jdbc/poolDB"/> <Logger className="org.apache.catalina.logger.FileLogger" prefix="Employees" suffix=".log" timestamp="true"/> </Context>