JAX-RPC Web サービスクライアントの種類の変更
関連項目
JAX-RPC Web サービス (J2EE 1.4 仕様) では、「Web サービスクライアント」ウィザードで 2 種類の Web サービスクライアントを作成できます。
- J2EE コンテナ生成の静的スタブ。JSR-101 を拡張した JSR-109 に基づき、新しい配備記述子を含む標準 J2EE モジュールへの Web サービスのパッケージ化が定義され、セッション Bean またはサーブレットとして実装される Web サービスが定義されます。推奨する、移植性の高い (J2EE 1.4 仕様による) 種類です。この種類を選択する場合は、IDE が配備情報を配備記述子に追加し、コンテナがスタブおよびその他のアーティファクトを生成します。
- IDE 生成の静的スタブ。JSR-101 に基づき、WSDL と Java 間のマッピングが定義されます。また、リモート Web サービスを呼び出すクライアント API、および Web サービスを運用するためのサーバー上の実行環境が定義されます。移植性はありません。この種類を選択する場合は、IDE がスタブおよびその他のアーティファクトを生成し、それをアーカイブにパッケージして配備します。
- Java アプリケーション内から Web サービスを利用する場合、J2EE サーバーは使用されません。アプリケーションはスタンドアロンの JVM プロセスとして動作し、その JVM パラメータはプロジェクトごとに設定されます。このため、J2EE コンテナ生成の静的スタブは Java アプリケーションに適用されず、「クライアントの種類」ドロップダウンには現れません。
Web サービスクライアントの作成後、必要であれば、そのクライアントの種類を変更することができます。たとえば、当初は Sun Java System Application Server に配備するようにクライアントを作成し、あとで Tomcat Web Server に配備する必要が出てきたと仮定します。Tomcat Web Server は J2EE コンテナでないため、クライアントの種類を J2EE コンテナ生成の静的スタブから、IDE 生成の静的スタブに変更する必要があります。
Web サービスクライアントの種類を変更する
- project.xml で jsr-109_client を jaxrpc_static_client に変更します。
- いったんプロジェクトを閉じて、再び開きます。これは、変更された project.xml を使用して、build-impl.xml が生成しなおされます。
- プロジェクトの生成物を削除して構築します。build-impl.xml が変更されたため、構築中にスタブが作成されます。
- IDE によって作成されたオペレーションを削除し、作成し直します (「Web サービスクライアントのリソース」>「Web サービスオペレーションを呼び出す」)。
「ファイル」ウィンドウで、build フォルダ内にあるクライアントのパッケージを確認します。クライアントのパッケージに含まれているファイルが増えているはずです。増えたファイルが、上記の手順で生成されたクライアントスタブです。
- 関連項目
- Web サービスについて
著作権と商標について