エンタープライズ Bean について
関連項目
エンタープライズ Bean は、Java プログラミング言語で作成されたサーバー側のコンポーネントで、アプリケーションのビジネスロジックをカプセル化します。ビジネスロジックは、アプリケーションの目的を満たすコードです。たとえば、在庫管理アプリケーションの場合、エンタープライズ Bean は checkInventoryLevel や orderProduct というメソッドでビジネスロジックを実装します。これらのメソッドを起動すると、リモートクライアントからアプリケーションが提供する在庫サービスにアクセスできます。
エンタープライズ Bean には、大規模な分散アプリケーションを配備するときに、次の利点があります。
- EJB コンテナがエンタープライズ Bean にシステムレベルのサービスを提供するため、Bean 開発者がビジネスの問題解決に集中できます。Bean 開発者ではなく EJB コンテナが、トランザクション管理やセキュリティー認証などのシステムレベルのサービスを担当します。
- クライアントではなく Bean にアプリケーションのビジネスロジックが含まれているため、クライアント開発者はクライアントのプレゼンテーションに集中できます。クライアント開発者は、ビジネスルールの実装やデータベースへのアクセスを行うルーチンを作成する必要がありません。
- エンタープライズ Bean は移植性のあるコンポーネントなので、アプリケーションアセンブラは、既存の Bean から新しいアプリケーションを構築できます。これらのアプリケーションは、標準 API を使用している限り、任意の Java EE 準拠サーバーで実行できます。
次の種類のエンタープライズ Bean を開発できます。
- セッション Bean。クライアントのタスクを実行し、Web サービスを実装します。
- エンティティー Bean。J2EE 1.4 アプリケーションでは、持続ストレージに存在するビジネスエンティティーオブジェクトを表すためにエンティティー Bean が使用されます。Java EE 5 アプリケーションでは、エンティティー Bean の代わりにエンティティーが使用されます。
- メッセージ駆動型 Bean。Java Message Service API のリスナーとして機能し、メッセージを非同期に処理します。
- 関連項目
- EJB モジュールプロジェクトの作成
- エンタープライズ Bean の作成
- ビジネスメソッドの定義
- EJB モジュールの構築
- EJB モジュールの配備
著作権と商標について