プロジェクトのメタデータのバージョン管理
関連項目
IDE の CVS サポートによって、開発者グループは、アプリケーションを構成するソースファイルだけでなく、プロジェクト別のメタデータの同期を取ることができます。CVS を使用することによって、プロジェクトのプロパティーファイルや Ant 構築スクリプトなどのプロジェクトのメタデータをバージョン管理対象にすることができます。
- CVS でプロジェクトを取り扱う場合、参照が壊れないようにするには、そのクラスパス上のプロジェクトとライブラリの場所に対するプロジェクトの物理的な場所の関係が、どのシステムでも完全に同じである必要があります。壊れている参照があると、プロジェクトを開いたときに警告が表示されます。参照が壊れないようにするには、リモートリポジトリ内のプロジェクトの場所と、ローカル作業用ディレクトリにチェックアウトしたときの各プロジェクトの場所とが必ず対応するようにすることが大切です。
IDE プロジェクトのメタデータファイル
プロジェクトの種類に依存しますが、IDE はいくつかのメタデータファイルを生成し、それらファイルを nbproject ディレクトリに保存します。
プロジェクトのメタデータファイルには、次のものがあります。
- nbproject ディレクトリ
- project.xml
- build-impl.xml (標準プロジェクトのみ)
- genfiles.properties (標準プロジェクトのみ)
- project.properties (標準プロジェクトのみ)
- private ディレクトリ (標準プロジェクトのみ)
- build.xml
- private ディレクトリには、システムにインストールされている IDE 専用の情報が含まれているため、このディレクトリは、リポジトリに追加しないでください。dist および build ディレクトリもリポジトリに追加しないでください。IDE は、CVS コマンドを実行するとき自動的に private、build、および dist ディレクトリを無視します。
IDE プロジェクトをバージョン管理下に置く
- 「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトのノードを右クリックし、「プロジェクトの生成物を削除」を選択して、build および dist ディレクトリを削除します。
- 「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトの最上位ノードを右クリックし、「CVS」>「リポジトリにインポート」を選択して、リポジトリにプロジェクトを追加します。
- 「プロジェクトのインポート」ウィザードで、CVS ルートで定義されている CVS リポジトリの場所を指定します。「次へ」をクリックします。
- CVS リポジトリにインポートするローカルのプロジェクトフォルダを指定します。
- 「インポートメッセージ」フィールドに、リポジトリに対する変更を説明するメッセージを入力します。
- プロジェクトフォルダのインポート先のリポジトリフォルダを選択します。
- リポジトリに追加したあと、バージョン管理されているファイルのコピーで作業を行う場合は、「インポート後にチェックアウト」チェックボックスを選択します。
- 「完了」をクリックします。
プロジェクトファイルがリポジトリにアップロードされ、「出力」ウィンドウが開き、進行状況が表示されます。
- IDE は、自動的に private、build、および dist ディレクトリを無視します。
- 関連項目
- IDE での CVS の使用
- CVS の作業手順
- プロジェクトの概要
著作権と商標について