デバッガにおける現在のコンテキスト

関連項目

現在のコンテキストとは、現在デバッガのフォーカスが置かれているプログラム内の部分です。複数のセッションが実行されている場合は、1 つのセッションのみが現在のコンテキストになります。現在のセッション内では、デバッガが制御を取り戻したスレッドが、デフォルトの現在のスレッドです。現在のスレッド内では、最新の呼び出しが、デフォルトの現在の呼び出しです。

セッション、スレッド、または呼び出しを現在に設定するには、各デバッガで該当するノードで右クリックし、「現在に設定」を選択します。

デバッガのウィンドウとコンテキスト

大部分の「デバッガ」ウィンドウは、現在のコンテキストに依存します。現在のコンテキストを変更すると、これらのウィンドウの内容が更新されて、新しいコンテキストが反映されます。

たとえば、「スレッド」ウィンドウには、現在のセッション内のスレッドが表示されます。 また、「呼び出しスタック」ウィンドウには、現在のスレッドの呼び出しスタックが表示されます。「ローカル変数」ウィンドウには、現在の呼び出しのローカル変数が表示され、「クラス」ウィンドウには、現在のセッションで読み込まれているクラスが表示されます。

「ブレークポイント」ウィンドウと「ウォッチポイント」ウィンドウは例外で、これらのウィンドウにはそれぞれ、IDE に設定されているすべてのブレークポイントおよびウォッチポイントが表示されます。ウォッチポイントはすべてのセッションで共有されますが、個々のウォッチポイント表現は、現在のコンテキストに基づいて評価され、表示されます。

ソースエディタとコンテキスト

現在のコンテキストで変数がアクティブな場合、ソースエディタで変数の上にポインタを置くと、その変数の値が表示されます。プログラムに同じ名前の変数が複数含まれる場合、ソースエディタでは、ソースコード内での変数のインスタンスではなく、現在のコンテキストに基づいて値が表示されます。

関連項目
IDE のブレークポイント
IDE におけるスレッドのデバッグ
呼び出しスタックの使用法

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