メソッドの抽出
関連項目
IDE でメソッドを抽出するということは、選択したコードフラグメントをメソッドに変更することです。一般に、メソッドの抽出は、大きめのメソッドを小さく分かりやすいメソッドに分割した方がよいと思われる場合に行います。小さなコードフラグメントにすることによって、よく更新する必要があるコード部分を分割できるため、コードの再利用可能度が向上することがあります。新しいメソッドに分かりやすい名前を付けることによって、コードの理解の容易さを高めることができます。
IDE でのメソッドの抽出は、クラス内の文をメソッドへの呼び出しに置き換えることです。実際に文を置換する前に、「メソッドを抽出」ダイアログが開かれ、メソッドに対するパラメータと修飾子を指定できます。IDE は、指定された文に一致するものがないか、開かれたオブジェクトを検索し、一致するものをメソッド呼び出しに置き換えます。
メソッドを抽出する
- ソースエディタで、抽出する文を選択します。
- 強調表示された文を右クリックし、「リファクタリング」>「メソッドを抽出」を選択します。
「メソッドを抽出」ダイアログが開きます。
- 「メソッド名」テキストフィールドにメソッドの名前を入力し、ドロップダウンリストからアクセス方法を選択します。
- 新しいメソッドを静的にする場合は、「静的と宣言」チェックボックスを選択します。
- (任意) パラメータを選択し、「上へ移動」または「下へ移動」ボタンを使用して、パラメータの順序を変更することができます。
ダイアログの一覧には、当初選択されたパラメータが表示されます。
- ダイアログの「メソッド署名のプレビュー」で、署名が予想通りか確認します。
- (任意) 変更を加える前に変更内容の確認をしない場合は、このチェックボックスの選択を解除します。「すべての変更をプレビュー」チェックボックスが選択されていない場合は、変更が自動的に適用され、残りの処理がすべて省略されます。
- 「次へ」をクリックします。「すべての変更をプレビュー」チェックボックスが選択されている場合は、「リファクタリング」ウィンドウが開き、その変更の影響を受ける箇所がすべて表示されます。表示されたコード行のリストを参照し、変更しない行がある場合はその行のチェックボックスの選択を解除してください。
- 「リファクタリング」ウィンドウで「リファクタリングを実行」をクリックし、選択されたファイルに変更を適用します。
トラブルシューティング
メソッドの抽出でエラーメッセージが表示された場合は、選択した文が次の条件を満たしていないかどうかを確認してください。
- 選択内容に複数の出力パラメータがある。
- 選択内容に break または continue が含まれていて、対応するターゲットが選択項目に含まれていない。
- 選択内容に return 文が含まれていて、その最後の文ではない。選択したコードが条件付きで復帰することはできません。
- 関連項目
- リファクタリングの手順早見表
- スーパークラスの抽出
- インタフェースの抽出
- フィールド名またはメソッド名の変更
- リファクタリングでの変更の取消し
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