Java DB データベースへの接続
関連項目
Java DB データベースは、オープンソースの Apache Derby データベースの、Sun がサポートするディストリビューションです。Java DB は、完全なトランザクション型で、規格に準拠した、安全なデータベースサーバです。Java プログラム言語ですべて記述されており、SQL、JDBC API、および Java EE テクノロジをすべてサポートしています。Java DB データベースサーバーは、Sun Java System Application Server 9.0 Platform Edition にバンドルされています。Java DB データベースサーバは、以前のバージョンの Sun Java System Application Server replaces にバンドルされている PointBase データベースサーバに代わるものです。
IDE で Java DB データベースサーバーを使用可能にするには、次のいずれかを実行します。
- Sun Java System Application Server 9.0 のインスタンスを登録します。これにより、アプリケーションサーバーに含まれている Java DB データベースサーバーのインストールが登録されます。サンプルの Java DB データベースへの接続が、「実行時」ウィンドウに自動的に表示されます。サンプルデータベースのデフォルトのユーザー名とパスワードは、app です。
- 既存の Java DB インストールまたは Apache Derby インストールを登録します。これらのデータベースサーバーのいずれかを、すでにコンピュータにインストールしてある場合は、次のようにしてデータベースを IDE に登録できます。
- メインウィンドウから「ツール」>「オプション」を選択します。
- 「オプション」ウィンドウで「詳細オプション」をクリックします。
- 「オプション」ウィンドウの左区画で、「IDE 構成」>「サーバーと外部ツールの設定」>「Java DB データベース」を展開します。
- 「Java DB の場所」プロパティーに Java DB のインストールディレクトリの場所を設定します。
- 「データベースの場所」プロパティーで、Java DB データベースを格納するフォルダを設定します。
- 「閉じる」をクリックします。
IDE で Java DB データベースを登録すると、メインウィンドウの「ツール」の下に「Java DB データベース」のメニュー項目が表示されます。このメニュー項目により、Java DB データベースサーバを簡単に起動、停止したり、新規データベースを作成したりできます。
Java DB データベースを新規に作成する
- メインウィンドウから「ツール」>「Java DB データベース」>「Java DB データベースを作成」を選択します。
- データベースの名前、ユーザー名、およびパスワードを入力します。
デフォルトでは、IDE によってユーザーのホームディレクトリの .netbeans-derby フォルダにデータベースが作成されます。「ツール」>「オプション」>「詳細オプション」>「IDE 構成」>「サーバーと外部ツールの設定」>「Java DB データベース」>「データベースの場所」プロパティーを選択して、デフォルトの場所を変更できます。
既存の Java DB データベースに接続する
- 「実行時」ウィンドウで、「データベース」ノードを右クリックし、「新規接続」を選択します。
- 「データベースの新規接続」ダイアログで、ドロップダウンメニューから次の Java DB ドライバのうちいずれかを選択します。
- Embedded Driver。 アプリケーションが単一の JVM からデータベースにアクセスすることが確実であるときは、このドライバを使用します。このシナリオの典型的な例は、Java DB データベースをデータストアとして使用するシングルユーザー Swing JDBC アプリケーションです。
- Net Driver。複数の JVM からデータベースに接続する必要があるときは、このドライバを使用します。このシナリオの例は、IDE と、Application Server 上の J2EE アプリケーションから接続する必要がある場合です。ネットドライバを使用すると、リモートコンピュータからもデータベースにアクセスできます。
- データベースの URL を入力します。URL の形式がテキストボックスに表示されます。
jdbc:derby://<HOST>[:<PORT>]/<DB>
- 接続先のデータベースがデフォルトの Java DB データベースフォルダに入っている場合は、データベース名を指定するだけで済みます。そのデータベースがデフォルトのデータベースフォルダに入っていない場合は、データベース名だけでなく、データベースのフルパスを入力する必要があります。
- ユーザー名とパスワード を入力します。
- 「了解」をクリックします。IDE によって、データベースへの接続が「実行時」ウィンドウの「データベース」ノードの下に表示されます。
注:
- 「パスワードを保存」を選択すると、現在の IDE セッションの間、パスワードが保存されます。選択しない場合は、データベースに接続するたびに、パスワードを要求するダイアログが表示されます。
- サンプルデータベースの URL は、jdbc:derby://localhost:1527/sample です。サンプルデータベースはホームディレクトリの .netbeans-derby ディレクトリに置かれています。
- IDE と Sun Java Application Server 9.0 Platform Edition のバンドルをダウンロードしてインストールした場合、Java DB データベースサーバーは IDE に自動的に登録されます。
- デフォルトの Java DB データベースフォルダは、「オプション」ウィンドウの「詳細オプション」ビューの「IDE 構成」の下にある、「Java DB データベース」設定ノードで変更できます。
- 関連項目
- データベースへの接続
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