配備記述子は XML ベースのテキストファイルで、その要素に、モジュールのアセンブル方法と特定の環境への配備方法を記述します。要素には、直接コードに含まれないコンポーネントに関する動作情報も含まれます。
配備記述子では、2 種類の情報を指定します。
配備記述子には複数の種類があり、エンタープライズ JavaBeans の仕様に記述されている EJB 配備記述子、サーブレットの仕様に記述されている Web 配備記述子、および Java EE の仕様に記述されているアプリケーションおよびアプリケーションクライアント配備記述子があります。モジュールまたはアプリケーションの種類ごとに、2 つの配備記述子があります。
IDE は、空のエンタープライズプロジェクトが作成されたときに、EJB モジュール、Web アプリケーションモジュール、およびエンタープライズアプリケーションの設定から配備記述子を生成します。また、既存のエンタープライズ Bean、エンタープライズアプリケーション、および Web アプリケーションを IDE にインポートしたときに、既存の配備記述子が読み込まれます。配備記述子は、プロジェクトディレクトリの conf フォルダに配置され、「プロジェクト」ウィンドウの「構成ファイル」ノードの下に表示されます。
プロジェクトを操作すると、IDE は汎用配備記述子を更新し、エンタープライズ Bean へのビジネスメソッドの追加、エンタープライズアプリケーションへの Web アプリケーションモジュールの追加などの変更を配備記述子に反映します。
IDE はまた、ターゲットサーバーが Tomcat Web Server か Sun Java System Application Server の場合にも、サーバー固有の配備記述子を自動的に更新します。ほかのアプリケーションサーバーの場合はどれも、配備記述子を自分で作成する必要があります。
「プロジェクト」ウィンドウで配備記述子のノードをダブルクリックすると、配備記述子用のビジュアルエディタが開きます。配備記述子の XML を編集するには、ノードを右クリックし、「編集」を選択します。
また、IDE はすべての Java EE 配備記述子の DTD とスキーマを、Sun Java System Application Server DTD と同様に、自動的に登録します。そのため、DTD とスキーマに従って配備記述子の XML をチェックし、検証できます。DTD を表示するには、「実行時」ウィンドウを表示し、「DTD および XML スキーマカタログ」ノードを展開します。