JAX-RPC Web サービスについて
関連項目
Java API for XML-based RPC (JAX-RPC) は、Java Web サービスサポートの初期バージョンです。Java EE 5 仕様に従ってプログラミングを行う場合は、代わりに JAX-WS を使用してください。
JAX-RPC Web サービスには、ドキュメント形式と RPC 形式の 2 種類があります。
- ドキュメント形式。クライアントは、エンティティーとして処理されたドキュメントを使用して Web サービスと対話します。通常、このようなドキュメントは XML 形式であり、サービスプロバイダとそのクライアントとの間で共通合意されたスキーマによって定義されます。このような対話の中で交換されるドキュメントは、XML 以外の形式 (暗号化ファイルなど) も可能です。ただし、XML スキーマを採用すると、相互運用性が高まります。つまり、ドキュメントは情報の単位を表現し、自己記述的な場合もあります。
アプリケーションに次の説明が当てはまる場合は、ドキュメント形式の Web サービスの作成が適しています。
- クライアントが Web サービスと非同期的に対話するため、即時応答が期待できない。
- Web サービスはデータ指向で、プロセス指向ではない。
- RPC 形式。クライアントは、Web サービスが公開しているオペレーションを使用して Web サービスと対話します。Web サービスは、カプセル化されたデータを持つ単一の論理アプリケーションまたはコンポーネントとしてクライアントによって表示され、一般公開されたインタフェースで記述される WSDL、および交換される SOAP メッセージ内の XML が、そのアプリケーションによって公開される個別のオペレーションにマッピングされるように書式設定されます。実際にメッセージは、プロシージャ呼び出しまたはオペレーションの入力および出力パラメータに直接マッピングされます。通常、このような呼び出しは HTTP などの同期転送プロトコルで行われ、SOAP 要求と応答はそれぞれプロトコルレベルの要求と応答に積み重ねられて、同期型の要求応答対話パターンを形成します。
たとえば、RPC 形式の Web サービスでは、支払いを受け付けてステータスを返す支払いサービスを実装したり、証券コードを受け付けて現在の相場を HTTP 応答で返す株価情報サービスを実装できます。
アプリケーションに次の説明が当てはまる場合は、RPC 形式の Web サービスの作成が適しています。
- Web サービスクライアントが、同期方式での即時応答を必要としている。
- Web サービスはプロセス指向で、データ指向ではない。
- 関連項目
- Web サービスクライアントについて
- IDE の Web サービスサポートについて
著作権と商標について