新規 JDBC 接続プール:「接続プールのオプションのプロパティーを追加」
関連項目
「新規ファイル」ウィザードのこのページでは、JDBC 接続プールを定義します。このページを使用すると、プールの設定、トランザクション遮断期間、および接続の検査を、デフォルト値から変更できます。これらの設定はデフォルト値のままにしておき、接続プールのプロパティーウィンドウであとから変更するとよいでしょう。
次の設定は、この画面で変更できます。
プールの設定
プール内にある物理的データベース接続です。アプリケーションから接続要求があると、その接続がプールから削除され、アプリケーションが接続を開放すると、プールに戻されます。
- 通常プールサイズ。ある時点でプール内にある接続の数を表した整数値。通常は、プール内の最小接続数になります。
- 最大プールサイズ。ある時点でプール内にある接続の最大数を表した整数値。
- 最大待ち時間。最大待ち時間をミリ秒単位で表した整数値。
- プールサイズ変更量。最小プールサイズに縮小された接続プールは、バッチ処理でサイズ変更されます。この数値は、プールのサイズ変更のためのバッチ内にある接続の数を表しています。バッチサイズが大きすぎると接続の再利用に遅延が発生しますが、バッチサイズが小さすぎると効率が低下します。
- アイドルタイムアウト (秒)。アイドルタイムアウトの長さを秒単位で表した整数値。プール内の接続がアイドル状態のままになっている時間です。アイドル状態がこの時間を超えた接続は閉じます。
トランザクション遮断期間
通常、データベースは多数のユーザーから同時にアクセスを受けるため、あるトランザクションでデータを更新しているときに、別のトランザクションでそのデータを読み込もうとすることがあります。トランザクションの遮断レベルでは、更新中のデータがほかのトランザクションに対して提示される度合いが定義されます。遮断レベルについての詳細は、データベースベンダーのマニュアルを参照してください。
- トランザクション遮断期間。コンボボックスで、「read-uncommitted」、「read-committed」、「repeatable-read」、「serializable」のいずれかを選択します。
- 遮断レベルの保証。True または False に設定します。True に設定した場合は、プールから得られたすべての接続が同じ遮断レベルになります。たとえば、前回使用時に接続の遮断レベルがプログラム (con.setTransactionIsolation を使用) によって変更される場合、このメカニズムによってステータスが指定された遮断レベルに戻されます。
接続の検査
アプリケーションサーバーは、接続がアプリケーションに渡される前に接続を検証できます。検証を行うことで、ネットワーク障害やデータベースサーバーの停止によってデータベースが利用できなくなった場合に、アプリケーションサーバーが自動的にデータベース接続を再確立できます。接続の検証によってオーバーヘッドが増加し、パフォーマンスが多少低下します。
- 接続検査の実施。True または False に設定します。True に設定すると、接続がアプリケーションに送られる前に、アプリケーションサーバーで接続が検証されます。検証が強制的に実行される場合は、ネットワークまたはデータベースサーバーの障害によって切断されたデータベースへの接続が、アプリケーションサーバーによって自動的に回復されます。
- 検査方法。検証メソッドをプルダウンリストから選択します。検証メソッドには、「auto-commit」、「meta-data」、「table」の 3 種類があります。
- 「auto-commit」および「meta-data」。アプリケーションサーバーは、con.getAutoCommit() および con.getMetaData() メソッドを呼び出すことで検証を行います。ただし、これらの呼び出しの結果はキャッシュされるため、常に信頼性の高い検証が行われるわけではありません。
- 「table」アプリケーションはクエリー select (count *) from <table-name> を使用して、指定されたデータベーステーブルにクエリーを実行します。テーブルが存在し、アクセス可能になっている必要がありますが、行がなくてもかまいません。行数が多い既存のテーブルや、すでに頻繁にアクセスされているテーブルを使用しないでください。
- 表名。接続検証テーブルの名前です。検証メソッドとしてテーブルを選択した場合は、テーブル名を設定します。
- すべての接続を再確立。True または False に設定します。True に設定すると、1 つの接続に障害が発生した場合に、アプリケーションサーバーはプール内のすべての接続を閉じてから、それらを回復します。「False」に設定すると、接続が個別に再確立されます。
- 関連項目
- Java System Application Server への接続プールの設定
- データベース接続を選択
- 接続プールのプロパティーを追加
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