自由形式プロジェクトのデバッグの概要
関連項目
コンパイル用や実行用のコマンドのように、デバッグ用のコマンドも、ソースの場所、クラスパス上のコンパイル済みクラスやその他の項目の場所、プロジェクトの主クラスの名前などに基づいて処理を実行します。
では、IDE はこれらのものについて何も「知りません」。IDE でコマンド (「プロジェクトを構築」など) を実行すると、IDE は、構築プロジェクト内のターゲットを呼び出し、そのスクリプトにコマンドを処理させるだけです。したがって、デバッグ作業を行うには、デバッグ用の構築スクリプトターゲットも用意する必要があります。IDE には、デバッガを使用して作業するためのカスタム Ant タスクがいくつか用意されています。また、IDE では、基本となるデバッグターゲットを作成し、スクリプト内のほかのターゲットに基づく重要な詳細情報をそのデバッグターゲットに記入することもできます。
自由形式プロジェクトでデバッグ処理を設定するには、次のことを行う必要があります。
- デバッグ情報を含めてクラスがコンパイルされていることを確認します。たとえば、<javac> タスクに引数 debug="true" を含めることによって、構築スクリプトの compile ターゲットで確認できます。
- 自由形式プロジェクトの出力が別のプロジェクトのクラスパス上にある場合は、自由形式プロジェクトのソースパッケージをそれらの出力にマッピングします。それによって、自由形式プロジェクトに依存しているプロジェクトでデバッグセッションを開始するときに、デバッガを使用してプロジェクトのソースを調べることができます。この作業は、自由形式プロジェクトの「プロジェクトプロパティー」ダイアログの「出力」パネルで行うことができます。「プロジェクトプロパティー」ウィンドウを開くには、「プロジェクト」ウィンドウでプロジェクトのノードを右クリックし、「プロパティー」を選択します。
- デバッグ用の構築スクリプト内にターゲットを作成し、そのターゲットを IDE の「プロジェクトをデバッグ」コマンドにマッピングします。基本となるターゲットを作成し、マッピングを行うと、IDE によって自動的に処理されますが、作成されたターゲットの修正が必要になる場合があります。各手順の説明は、「自由形式 Java プロジェクトのデバッグターゲットの作成」と「自由形式 Web プロジェクトのデバッグターゲットの作成」を参照してください。
自由形式プロジェクトの構成については、次の場所に説明があります。
- 関連項目
- 自由形式プロジェクトの概要
- IDE コマンドへの Ant ターゲットのマッピング
- 独立した Ant スクリプトへの IDE ターゲットの保存
- Java アプリケーションのデバッグについて
- デバッグ関連の手順早見表
著作権と商標について