JSP ファイルのページ文字エンコーディングの設定
関連項目
ページ文字エンコーディングは、JSP ソースファイルを作成するためのエンコーディングです。JSP 2.0 仕様では、ページ文字エンコーディングを検出するときに、2 つの構文を区別します。
- 標準 JSP 構文のファイルの場合は、エンコーディングは、2 つの主要情報源を調べることによって検出されます。最初に、配備記述子 (web.xml ファイル) で、URL パターンがファイルと一致する jsp-property-group の page-encoding 要素を調べます。この要素がない場合は、ページ自体の pageEncoding 属性を調べます。どちらもない場合は、JSP ファイルの contentType 属性の charset を使用します。この属性もない場合は、最終的な代替策として ISO 8859-1 文字エンコーディングを使用します。
- JSP ドキュメント構文のファイルでは、エンコーディングは XML 仕様で説明されているように検出されます。すなわち、UTF-8 がデフォルトで、その他のエンコーディングを使用する場合はファイルの先頭の XML 宣言で宣言する必要があります。
標準 JSP 構文のファイルに対するページ文字エンコーディングを設定する
JSP ファイル (標準構文) の場合、ページエンコーディングは次の手順で設定します。
- 標準 JSP 構文を使用する JSP ファイルを作成します。JSP ファイルを右クリックし、「プロパティー」を選択します。「エンコーディング」プロパティーが UTF-8 に設定されています。これが JSP ファイルのページエンコーディングです。プロパティーシートではページエンコーディングを変更できません。
ページエンコーディングを設定する場所は、個別の JSP ファイルに設定するか、JSP ファイルのグループに一括して設定するかによって異なります。JSP ファイルのページエンコーディングを設定する手順は、次のとおりです。
- 次のいずれかを実行して、JSP ファイルのページエンコーディングを変更します。
- 個別の JSP ファイルのページ文字エンコーディングを設定する。JSP ファイルをダブルクリックし、ソースエディタで開きます。IDE で作成された JSP ファイルのデフォルトの pageEncoding 属性は、次のとおりです。
<%@page pageEncoding="UTF-8"%>
JSP ファイルのページエンコーディングを変更し、保存します。JSP ページで無効な文字セットを保存しようとすると、IDE が警告を出力します。
または、page 指示子の contentType 属性でページエンコーディングを設定します。デフォルトでは pageEncoding 属性がページエンコーディングを処理するため、JSP ファイルのデフォルトの contentType 属性には charset 値が含まれていません。ただし、次のように charset 値を追加できます。
<%@page contentType="text/html;charset=UTF-8"%>
- JSP ファイルのグループにページ文字エンコーディングを設定する。「プロジェクト」ウインドウで「Web ページ」ノードを展開し、「WEB-INF」ノードを展開し、web.xml ファイルをダブルクリックします。エディタの最上部の「ページ」をクリックし、「JSP プロパティーグループ」ヘッダーをクリックして「JSP プロパティーグループ」セクションを展開します。「JSP プロパティーグループ」セクションを使用して、Web アプリケーションの JSP プロパティーグループの追加、削除、表示を行います。JSP プロパティーグループは、Web アプリケーションに含まれる JSP ファイルのグループに定義されたプロパティーのセットです。ここで設定できるプロパティーの 1 つに、JSP ファイルのグループのページエンコーディングがあります。
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page encoding 属性と JSP プロパティーグループのページエンコーディングが設定されていない場合にのみ、ページエンコーディングとして JSP ファイルの page 指示子の contentType 属性が使われます。これらがどれも指定されていない場合は、ページエンコーディングとして ISO-8859-1 が使われます。JSP プロパティーグループの値でページエンコーディングを定義し、個別の JSP ファイルの pageEncoding 指示子で別の値を指定すると、変換時エラーが発生します。 |
JSP ドキュメント構文のファイルに対するページ文字エンコーディングを設定する
JSP ドキュメント (XML 構文) の場合、ページエンコーディングは次の手順で設定します
- XML 構文を使用する JSP ファイルを作成します。JSP ドキュメントを右クリックし、「プロパティー」を選択します。「エンコーディング」プロパティーが UTF-8 に設定されています。これが JSP ドキュメントのページエンコーディングです。プロパティーシートではページエンコーディングを変更できません。JSP ドキュメントの場合、ページ文字エンコーディングを変更できる場所は 1 か所だけです。
- ファイルの先頭の XML 宣言の encoding 属性。XML 宣言は、XML プロローグとも呼ばれます。
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JSP ドキュメントのページエンコーディングは、XML プロローグから派生した値と一致する限り、個別の JSP ドキュメントの page 指示子、または JSP プロパティーグループにも記述できます。XML プロローグと JSP ドキュメントまたは JSP プロパティーグループの宣言で異なるエンコーディングを指定した場合、変換時エラーが発生します。XML プロローグでエンコーディングを指定しなかった場合は、UTF-8 エンコーディングが派生します。 |
- JSP ファイルをダブルクリックし、ソースエディタで開きます。IDE で作成された JSP ドキュメントのデフォルトの XML 宣言には、次のエンコーディング属性が含まれます。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
XML 宣言のエンコーディングを変更し、JSP ドキュメントを保存できます。
- 関連項目
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